テンペラ工房 制作日誌

テンペラ工房 制作日誌

温めるように、

 

寒い日が続いています。
 
この界隈は、氷点下の日々です。
日中の最高気温でも、0度。
 
この間からの作品は、
ようやく色をのせ始めました。
 
テンペラ彩色の画像01
 
まだ形が決まらず迷っている箇所もありますが、
『温めるように、温めるように、』と、
描き進めています。
 

新しい作品の下描き2

 

新しい作品、地味ですが少しづつ、
この間から描き続けています。
 
まだおぼろげで、全体像がスカッと見えてこない
もどかしさがありますが、
生き物が創り出す有機的な形を、
ひとつひとつ描き重ねていきます。
 
新しい作品の下描き02
 

新しい作品の下描き

 

新しいテンペラ作品に取り組んでいます。
 
この冬、ひと冬かけてじっくり、
温めるように、
描いていく予定です。
 
先週までに必要な大きさの石膏下地を作ったので、
今日から下描きです。
 
画面の一部。
 
新しい作品の下描き
 
いつもは、石膏への下描きの時点で
ほとんどのモチーフの配置や形状が9割方Fixしているのですが、
今回は、細かく描いていくうちに画面の中に自然に生まれる形を追っていきたくて、
まだ5割位しか決まっていません。
 
丁寧に、密に、描きながら、
詰めていきます。

描けるところまで、

 

個展初日まで、あと3日となりました。
 
大体の作品は揃いましたが、まだ制作を続けています。
 
この展示のおかげで得た、『湧き上がる』というインスピレーション。
 
この土地で、今回のこの展示だからこそ成立する作品たちを、
描けるところまで描いていこうと思います。
 
制作写真
 

新作『葉脈の上のてんとう虫Ⅲ』をリリース

 

新作『葉脈の上のてんとう虫Ⅲ』をリリースしました!
 
葉脈の上のてんとう虫Ⅲ 

『葉脈の上のてんとう虫Ⅲ』パネルに石膏,テンペラ 36.0cm x 45.5cm

 
第8回 ガレリア・レイノ大賞展の入選作品です。
 
応募したのが今年の2月で、
先月末の入選作品の展示が無事終わり、
3か月の時を経てようやく手元に戻ってきましたので、
この度テンペラ工房のページでリリースいたします。
 
一番寒い1月、2月の季節。
地面はカサカサに乾いた落ち葉に覆われ、
葉の緑にも、てんとう虫の赤にも実際会うことが叶わないなか、
絵の中の、脈々とした葉の広がりと、鮮やかなてんとうの赤に、
すべての情熱を込めて、願いを託すように描いた作品です。
 
ハッチングで、極細の線を丹念に塗り重ねて、
葉とてんとうの織りなす、繊細で力強い世界を描いています。
 
※この作品はテンペラ工房のサイトで購入いただけます。商品ページは こちらから

『2枚のイチョウ』の下地づくり

 

繰り返しデッサンしてきたイチョウ。
 
構想が固まってきたので、
いよいよテンペラ制作を開始しました。
 
以前制作したデッサン、『2枚のイチョウ』を、
テンペラ画に仕上げてみようと思います。
 
空からひらひらと舞い降りてくる、
イチョウの葉の美しい造形を表現できれば、という意図での制作。
 
デッサンと同じ大きさで作った石膏下地に、
金箔を貼る前の砥の粉処理をしました。
 
2枚のイチョウの下地
 
砥の粉は、次の工程で金箔に覆い隠されてしまいますが、
褐色が、なんだか落ち葉や枯葉のイメージと重なってきれいです。
 
2枚のイチョウに砥の粉を塗ったところ
 
今回はイチョウの部分には金を施しますが、
褐色の素朴な風合いのものも、制作してみようかと思います。

『葉脈の上のてんとう虫Ⅱ』の細部

 

先月末に公開した『葉脈の上のてんとう虫Ⅱ』。
 
今日はその細部をご紹介します!
 
墨で素描をした上から、卵黄で溶いた顔料・染料を、
繰り返し何度も、丁寧に塗り重ねています。
 
てんとう虫の部分は、鮮やかな赤を出すために、
特に気を遣う部分です。
 
オーソドックスな方法ですが、
カドミウムレッドの上から、ローズマダーを塗り重ねることで、
鮮やかな赤が生まれます。
 
【『葉脈の上のてんとう虫Ⅱ』細部】
葉脈の上のてんとう虫 細部写真
 
支持体は、こだわりのジェッソ・ソティーレ。
板の上にきめ細かい純白の石膏を塗り、磨き上げてつくった支持体です。
 

【作品 支持体側面】
葉脈の上のてんとう虫 サイド写真
ジェッソ・ソティーレは、焼石膏を1か月水につけて二水化するところから始まり、とても手間がかかる処方ではありますが、
テンペラの描画を引き立たせる美しい下地で、当工房ではこだわって、毎回自作のジェッソ・ソティーレ下地を施しています。

 
下地作りから始まって、長い長い工程を経て生まれた作品。
 
てんとう虫君の一途な情熱に習って、これからも一歩一歩を大切に、
作品をつくり続けていきます。
 
※この作品はテンペラ工房のサイトで購入いただけます。商品ページはこちらから

新作『葉脈の上のてんとう虫Ⅱ』をリリースしました!

 

テンペラ画の新作『葉脈の上のてんとう虫Ⅱ』をリリースしました!
 
深くしっとりと落ち着いた緑の葉の上に、
てんとう虫の赤が鮮やかに映える作品です。
 

テンペラ画『葉脈の上のてんとう虫Ⅱ』

『葉脈の上のてんとう虫Ⅱ』 テンペラ 16.3cmx18cm

純度の高い赤の顔料と染料を
何度も繰り返し塗り重ねて、
純粋なてんとう虫の姿を表現しています。
 
目標に向かって一歩一歩、真っすぐな気持ちで
ひたむきに歩む方のために、描きました。
 
作品の詳細については、こちらをご覧ください!
 
昨年くらいから作品の中に出現し始めた、『てんとう虫』。
色といい、形といい、その存在にすっかり惹き込まれていきました。
 
これからも、彼は色んな形で作品に登場しそうです。
 

色見本

 

それぞれの顔料の微妙な色味の違いを把握するために、
何年も前につくった色見本を活用しています。
 
顔料の色見本
 
持っている顔料の数よりも多めに枠をつくっておいて、
新たな顔料を買い足したときには、
空いているところに追加していきます。
 
テンペラは、濡れ色と乾いた時の色が少し変わるので、
全体的な色彩の計画を立てる時や彩色で迷った時などには、
色見本が活躍します。
 
油絵のように直観的にはいかないところに、
テンペラの奥深い魅力があります。
 
裏には顔料名を書いてあります。
 
色見本の裏

ミッショーネ・カップ

 

色を塗った上から細い糸のように
金をあしらうときに使うミッショーネ液。
 
わたしが使っている油性のものにはコーパル樹脂が入っていて、
テレピンには溶解するものの、お湯や石鹸では落ちないので、
使用後の扱いが面倒でした。
 
そこで、使い捨てできる容器を毎回自作することにしました。
 
サランラップを折りたたんで、クルクル巻いて作るだけなので簡単です。
 
使う分の少量だけカップにとって、使い終わったら捨てられる。
神経を使う作業の後に、べとついたトレーを洗う必要がないので楽です。
 
筆だけは、毎回念入りすぎるぐらい念入りに、洗うしかないのですが。
 
ミッショーネ・カップの作り方

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